食の一覧へ
ステンレスの器に盛られた真っ赤なビビン冷麺と半熟卵、奥に見える平壌冷麺
食

ムルレのチョルサンジャン:鉄を扱う街のスープは裏切らない

鉄工所の路地が続くムルレドンで、店名からして「鉄」の字が入ったチョルサンジャン。平壌冷麺、ビビン冷麺、スユク、マンドゥまで全部うまい。レビュー2,500件超えでも評価4.9を守る店。

常緑樹v1.0バージョン公開 2026年9月2日→ 更新 2026年9月2日

昔から持っている、うまい店の仮説がひとつある。

「鉄を扱う街は、汁物がうまい。」

熱く溶けた鉄と油のにおいの中で一日を耐え抜く人たちは、腹にたまる熱々の一杯と、体の中をすっと冷ましてくれる冷たい一杯を求める。そんな街の食堂は、いい加減にとったスープでは生き残れない。鉄工所の路地で知られるムルレドン(文来洞)、そして名前からして鉄(チョル)の字が入ったチョルサンジャン(철산장)は、この仮説を完璧に証明してくれた。

1杯目:平壌冷麺

澄んだスープにそば粉の麺、薄切りの肉、半熟卵、きゅうりをのせた平壌冷麺
澄んだスープ、そば粉の麺、トッピングの肉。平壌冷麺はこうして淡白に始まる。

ステンレスの器の中で、澄んだスープがゆらゆらと揺れる。その上にそば粉の麺、トッピングの肉、半熟卵、きゅうり。平壌冷麺はひと口目が物足りない、とよく言われる。ところが2口目、3口目から、肉のスープの深い味がじわじわと上がってくる。麺は、ぷつぷつと切れるそば特有の食感がしっかり生きている。

平壌冷麺が初めてなら、これだけ覚えておこう。酢とからしはひとまずガマン、まずはスープを3口。

2杯目:ビビン冷麺

真っ赤なたれの上に半熟卵とごまをのせたビビン冷麺。奥に平壌冷麺の器が見える
真っ赤なビビン冷麺。平壌冷麺と交互に食べると終わりがない。

平壌冷麺が淡白さの極みなら、ビビン冷麺はその正反対の極みだ。真っ赤なたれの上に、半熟卵とごまがのっている。甘辛いたれがそば粉の麺にぴたっと絡み、平壌冷麺をひと口、ビビン冷麺をひと口と交互に食べれば、辛さと爽快さのループが延々と続く。ふたりで行くなら、1杯ずつ頼んでシェアするのが正解だ。

3皿目:スユクとマンドゥ

白い皿に盛られた薄切りのスユクと、大ぶりの平壌マンドゥ2個
薄切りのスユクと大ぶりの平壌マンドゥ。冷麺店の実力はここに表れる。

冷麺店の本当の実力は、サイドメニューに表れる。スープをとる店は、つまるところ肉をゆでる店だからだ。スユクは薄切りで出てくる。やわらかくてしっとりしていて、冷麺のスープと交互に食べるのにちょうどいい。大ぶりの平壌マンドゥ(韓国式の餃子)は具がぎっしり詰まっていて、半皿(6,000ウォン)でも頼めるから、気軽に添えられる。

平壌冷麺、ビビン冷麺、スユク、マンドゥ。この日テーブルに並んだもので、ハズレはひとつもなかった。

ほかのお客さんの評価は?

2026年9月時点のNAVER(ネイバー)プレイスの数字。今回の10軒の中で評価1位だ。

  • ⭐ 来店者評価4.9 · レビュー2,589件
  • 🥇 「料理がおいしい」2,444人
  • 🏛️ 「インテリアがおしゃれ」1,391人、「店内が広い」1,114人
  • 🙂 「親切」937人
  • ✨ 「特別なメニューがある」841人、「肉質がいい」768人
  • 📝 レビューでいちばん多く言及されたテーマ:味(2,063件)>満足度(1,368件)>サービス(519件)

NAVERプレイスのひとこと要約は「ムルカルビ(スープで煮るカルビ)と冷麺の、調和のとれた出会い」。つまり、豚カルビやコプチャンチョンゴル(ホルモン鍋)のような肉料理も有名だということだ。次に行くリストにすぐ加えた。

メニューと価格

メニュー価格
平壌冷麺(看板)12,000ウォン
ビビン冷麺12,000ウォン
エゴマ油冷麺12,000ウォン
オンレン・マンドゥクク(マンドゥ入りスープ)12,000ウォン
平壌マンドゥ(1皿/半皿)12,000ウォン/6,000ウォン
牛すね肉のスユク(1皿/半皿)32,000ウォン/16,000ウォン
テジチェユク(ゆで豚、1皿/半皿)22,000ウォン/12,000ウォン
ハンドン豚カルビ(韓国産豚、300g、看板)19,900ウォン
コプチャンチョンゴル(看板)52,000ウォン

麺の大盛り(ヤンマニ)は無料だ。腹ペコの日は、注文するときに必ず伝えよう。

店舗情報

📍 チョルサンジャン · ソウル永登浦区キョンインノ77カキル12、1階(文来洞)

  • 🚇 アクセス:1・2号線シンドリム(新道林)駅6番出口から徒歩約8分(約380m)。ムルレ創作村(문래창작촌)の散策とセットにするのにいい。
  • 🕐 営業時間:11:00〜22:30(ラストオーダー21:30)、平日はブレイクタイム15:00〜17:00、週末はブレイクタイムなし
  • 💰 価格:冷麺12,000ウォン、スユク半皿16,000ウォン
  • ✅ 設備・サービス:駐車場、予約、団体利用、子ども用椅子、Wi-Fi、モバイル決済
  • 🗺️ 地図:NAVERマップ · Googleマップ

Jaydenのひとこと評

鉄を扱う街のスープは裏切らない。仮説、証明完了。

  • 平壌冷麺:★★★★★
  • ビビン冷麺:★★★★★
  • スユク・マンドゥ:★★★★★
  • 再訪:あり。次はムルカルビと冷麺の組み合わせを確かめに行く。

DailySayに聞く

Related Posts

続けて読む

ナクソンデ・ワンコプチャンのネジャンタン:ひとさじごとにコプがついてくる13,000ウォンの反則
食9 min

ナクソンデ・ワンコプチャンのネジャンタン:ひとさじごとにコプがついてくる13,000ウォンの反則

ナクソンデ駅4番出口から2分、コプチャン屋が煮込むネジャンタン。ひとさじすくうたびにコプがついてきて、エゴマの粉をひとさじ入れればもう勝負あり。接客まで親切だった木曜の夜の記録。

記事を読む

残しておきたいノートを、ときどき。

プロジェクトマネジメント、AI、プロダクト、旅、そしていま作っているものについて、ときどきお届けします。

スパムは送りません。届くのはときどきのノートだけ。詳しくは プライバシーポリシー.