
GPTで概念を確認し直し、NotebookLMの音声で通勤復習:私のPMP AI勉強ルーティン
PMPの準備では、ChatGPTのプロジェクトで概念と間違いを点検し直し、ソース155件のNotebookLMノートブックで作った韓国語の音声を通勤中に聞きました。質問例と音声の設定方法もまとめています。
パート 7 / 15
PMPの勉強にAIを使ったと言うと、AIが問題を代わりに解いてくれる姿を思い浮かべる人が多いかもしれません。私の場合は、ほぼ逆でした。GPTには正解ではなく自分の理解が合っているかを聞き、NotebookLM(現 Gemini Notebook)は耳で聞く復習教材にして、通勤中に聞いていました。
3行まとめ:ChatGPTのチャットは「PMP 시험공부」(PMP試験勉強)というプロジェクトひとつにまとめ、準備状況の診断、間違いノートの整理、Study Hallの結果の読み解きに使いました。NotebookLMにはソースを155件集めて12〜24分の韓国語の音声を作り、通勤中に聞きました。AIは間違ったことも自信満々に言うので、判断の最終的な基準はいつも試験内容概要(ECO)、PMBOKPMBOKプロジェクトマネジメント知識体系:プロジェクトマネジメント協会(PMI)が発行する標準ガイドで、プロジェクトを成功させるための主要なプロセス、ベストプラクティス、標準用語集をまとめたものです。Read More →ガイド、Study Hallの解説でした。
ひと目でわかる、私のAI勉強ループ
第1回では、GPTとNotebookLMを何に使ったかを簡単に書きました。今回は実際の画面とあわせて、もう一歩踏み込んでみます。まずは全体の流れです。
Study Hall → 間違えた問題 → GPTで説明・検証 → 間違いノート → NotebookLMにソースを追加 → 通勤中に音声
- Study Hallで問題を解き、間違えた問題と勘で当たった問題を選び出します。
- 迷った概念や選択肢はGPTに説明させ、自分の理解が合っているかを確かめます。
- 確かめた内容を、原因タグと「〜なら、まず〜する」ルールの形で間違いノートに残します。書き方は第6回にまとめました。
- 整理したノートと参考資料を、NotebookLMのノートブックにソースとして入れます。
- テーマごとに音声解説を作り、通勤中に聞きます。
GPTは理解を点検する道具で、NotebookLMは移動時間を復習時間に変えてくれる道具でした。
ChatGPT:「PMP 시험공부」プロジェクトひとつにまとめる
ChatGPTでは、PMPのチャットをばらばらにせず、「PMP 시험공부」(PMP試験勉強)というプロジェクトひとつにまとめました。プロジェクトにしておくと、PMPの話だけが一か所に集まるので、過去のチャットを探し直すのも簡単です。
ChatGPTのプロジェクト「PMP 시험공부」のチャット一覧。個人的な項目3つ(チャット2つと別のプロジェクト1つ)にはモザイクをかけています。
チャットのタイトルを見るだけで、何に使ったかがわかります。
| チャット(韓国語のタイトル) | 用途 |
|---|---|
| PMP 시험 준비 상황(PMP試験の準備状況) | いまどこまで来ているかの点検 |
| PMP 시험 준비 진단(PMP試験の準備診断) | 準備状況の診断(「PMPマインドセットは暗記すべき?」) |
| 오답노트 (정리)(間違いノートの整理) | 間違えた問題の原因の分類とルールの整理 |
| 첫 Study Hall 분석(初めてのStudy Hall分析) | 初めてのStudy Hallの結果の分析 |
| Percentile Rank 해석(Percentile Rankの読み方) | Study Hallが示すPercentile Rankの解釈 |
Study HallのPercentile Rankは、同じ商品を使っているほかの受験者と比べた自分の位置です。点数を見るたびに不安になっていたので、この数字が正確に何を意味するのかも別に聞いてみました。
「PMP 시험 준비 진단」(準備診断)のチャットには、マインドセットを暗記すべきか悩んだ跡がそのまま残っています。結論は第1回に書いたとおりです。マインドセットは無条件に当てはめる暗記の公式ではなく、倫理・法規・安全・緊急のリスクといった例外を知ったうえで使う判断の順番でした。
GPTの使い方も、第1回に書いたとおりです。正解を代わりに選ばせるのではなく、自分の理解を点検するために使いました。Study Hallの問題を貼り付けて、AIが選んだ答えだけを確認するやり方は、第1回と第2回でも書いたように、おすすめしません。
GPTにはこう聞いてみてください
以下の質問は、私のチャットをそのまま写したものではありません。PMPの勉強にGPTを使うならこう聞くのがおすすめ、という形で新しく整理しました。第1回で紹介した質問例と重ならないよう、4つの用途に分けています。
1. 概念はまず自分の言葉で説明して、穴だけ指摘してもらいましょう
説明を丸ごと受け取ると、読んで終わりになります。自分が先に説明して間違っている部分だけを指摘してもらえば、その穴がそのまま間違いノートのC(概念)タグになります。
PMPの「スコープの妥当性確認(Validate Scope)」を自分の言葉で説明してみるね。
「品質のコントロールで検証された成果物を、顧客やスポンサーが正式に受け入れること。」
間違っているところや抜けているところだけ指摘して。説明を最初から書き直さないで。
2. 正解と2番手の選択肢を比べてもらいましょう
PMPで難しいのは、正解ともっともらしい2番手との違いです。問題を丸ごと貼り付けるより、状況を一行にまとめて、迷った2つの選択肢だけを並べて聞いてみてください。要約しているあいだに、もう半分は復習できています。
状況:アジャイルチームの開発者2人が、技術的な進め方で衝突を繰り返している。PMがまずやることは?
候補1:機能部門のマネージャーに報告し、判断を仰ぐ。
候補2:2人と話す場を設け、合意点を見つけられるよう支援する。
どちらも取りうる行動だ。問題がFIRSTを問うなら、PMIの視点でどちらが先か、
そしてもう一方はどんな条件なら正解になるのかを説明して。
3. 自分のルールが崩れる反例を作ってもらいましょう
ルールは、例外を知ってこそ強くなります。「対立なら、まず対話」を信じすぎると、すぐに対処すべき状況でも対話を選んでしまいます。
私の間違いノートのルール:「チームの対立なら、まず当事者同士の対話を支援する。」
このルールをそのまま当てはめると不正解になる状況を3つ作って。
倫理違反や安全の問題のように、すぐに対処すべきケースも入れて。
4. 自分のルールでクイズを出してもらいましょう
第6回のテンプレートにある「試験前夜に読む:自分のルール10」を、そのまま入れればOKです。ポイントは、正解より先に自分の根拠を言わせることです。
以下は私の間違いノートのルール10個だ。ルールごとに状況問題を1問ずつ作って。
選択肢は4つで、どれももっともらしく。私が答えたらすぐに採点せず、
まずなぜその答えを選んだのかを聞いてから採点して。
NotebookLM:ソース155件で上限に達したノートブック
まず名前を整理しておきます。NotebookLMは2026年7月16日に、Gemini Notebookへと名前が変わりました。同じ製品です。私が勉強していたころはNotebookLMだったので、この記事ではNotebookLMと呼びます。下のスクリーンショットのいちばん下にある注意書きには、すでに新しい名前が表示されています。
2026.06.01
PMI入会・Study Hall購入・受験申請
2026.06.08
NotebookLMのノートブックを作成
Agile Mindset and Key Concepts for the PMP Exam
2026.07.03
PMP試験 PASS
2026.07.16
NotebookLMがGemini Notebookに名称変更
ノートブックの名前は「Agile Mindset and Key Concepts for the PMP Exam」です。PMIに入会してStudy Hallを購入した1週間後、6月8日に作りました。資料を入れ続けた結果、いまはソースが155件になり、ソースの上限に達したという案内が表示されています。
2026年6月8日に作ったNotebookLMのノートブック。左上にソースの上限に達したという案内、右のStudioパネルに韓国語の音声の一覧が見えます。いちばん下の注意書きの名前は、すでにGemini Notebookです。
ソースには、自分でまとめたノートのほかに、こんな資料が入っています。
- Redditのr/PMPにある試験対策のスレッド
- YouTube動画「ALL the A.I. in the New PMBOKPMBOKプロジェクトマネジメント知識体系:プロジェクトマネジメント協会(PMI)が発行する標準ガイドで、プロジェクトを成功させるための主要なプロセス、ベストプラクティス、標準用語集をまとめたものです。Read More → 8th Edition」
- アジャイルの問題と予測型の問題の見分け方を扱ったガイド
ソースが増えるほど、AIがどの資料を根拠に話しているのかを確かめにくくなります。Redditの投稿やYouTube動画から出てきた話は参考程度に聞き、判断の基準は公式資料とStudy Hallの解説に置くのが安全です。
通勤中に聞いた韓国語のディープダイブ
このノートブックの核心は、Studioパネルの音声解説(Audio Overview)でした。入れておいたソースをもとに、AIがポッドキャストのように解説してくれる機能で、デフォルトの形式であるディープダイブ(Deep Dive)では、2人のホストが対話するように説明します。私はテーマごとに韓国語のディープダイブを作り、通勤中に聞いていました。
Studioパネルの音声の一覧。ほとんどが韓国語のディープダイブで、長さは12分27秒から23分34秒までです。
| 音声のタイトル(韓国語) | おおよその意味 | 長さ |
|---|---|---|
| 실무 본능이 PMP 사람 영역에서 오답인 이유 | 実務の勘がPMPのPeople領域で不正解になる理由 | 17:57 |
| PMP 규정 준수 문제 정답 패턴 정리 | PMPのコンプライアンス問題、正解パターンのまとめ | 12:27 |
| 프로젝트의 명확한 울타리를 치는 범위 관리 | プロジェクトに明確な柵を立てるスコープ・マネジメント | 21:57 |
| PMP 일정 관리 정답은 크리티컬 패스에 있다 | PMPのスケジュール・マネジメント、正解はクリティカル・パスにある | 23:18 |
| PMP 리스크와 조달 정답 판단 공식 | PMPのリスクと調達、正解を見抜く公式 | 14:44 |
| 경력직 PM도 틀리는 PMP 정답 논리 | ベテランPMでも間違えるPMPの正解ロジック | 20:32 |
| PMP 애자일 하이브리드 정답 마인드셋 공식 | PMPのアジャイル・ハイブリッド、正解に導くマインドセットの公式 | 20:30 |
| 현업 PM도 틀리는 PMP 변경관리 함정 | 現役PMでもはまるPMPの変更管理の罠 | 23:34 |
| 버그 없는 프로젝트가 인수를 거절당한 이유 | バグのないプロジェクトが受け入れを拒否された理由 | 23:05 |
タイトルには共通点があります。「正解パターン」「公式」「罠」といった言葉からわかるように、ほとんどが、実務では正しいのに試験では間違えやすいポイントを掘り下げています。用語の定義は目で読んだほうが早く、「なぜこれが先なのか」といった判断のロジックは、話として聞くと頭に入りやすいです。
PeopleがBelow Targetだった私にとって、「実務の勘がPMPのPeople領域で不正解になる理由」はタイトルからして耳が痛いです。「バグのないプロジェクトが受け入れを拒否された理由」は、タイトルを見ただけで検証(verify)と妥当性確認(validate)の違いが頭に浮かびます。この用語のペアは第8回で別にまとめました。
音声解説の作り方
Googleのヘルプをもとにまとめると、次のとおりです。
- ノートブックを開いて、ソースを入れます。
- Studioパネルで音声解説を選びます。
- カスタマイズで形式・言語・長さを選び、何に焦点を当てるかをプロンプトに書きます。
| 設定 | 選べるもの | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| 形式 | ディープダイブ(Deep Dive、デフォルト)、要約(Brief)、批評(Critique)、討論(Debate) | ディープダイブは2人のホストの対話、要約は1人が2分以内で要点だけを話す |
| 言語 | 80以上 | 韓国語も可 |
| 長さ | 短め、デフォルト、長め | 「長め」は英語のみ |
| フォーカスのプロンプト | 自由入力 | 扱うテーマや説明のレベルを指定 |
デフォルトの形式の名前は、私の画面では「딥 다이브」(ディープダイブ)、韓国語のヘルプでは「심층 분석」(詳細な分析)と表記が違いますが、同じ機能です。ホストの対話に割り込んで質問できるインタラクティブモードもありますが、いまは英語でしか使えません。
フォーカスのプロンプトは、こんなふうに書いてみてください。1本にテーマをひとつだけ盛り込むのがポイントです。私のリストも、スコープ、スケジュール、リスク・調達、変更管理、アジャイル・ハイブリッドのように、テーマ別に分かれています。
PMP試験の状況問題に備える受験者向けの音声だよ。
「変更管理」で、実務の習慣とPMIの正解が分かれるポイントを中心に、
「この状況なら、まず何をするか」を例とあわせて説明して。
予測型とアジャイルで、まずやる行動がどう変わるかも比べて。
おわりに
AIが勉強を代わりにしてくれたわけではありません。そのかわり、勉強できる時間と場所を増やしてくれました。GPTでは自分の理解を点検し、移動中は音声で同じテーマをもう一度聞きました。
次の記事では、その通勤時間をどう使ったのか、そして翻訳版の試験(私の場合は韓国語)を受けるとき、なぜ用語を別に押さえておくべきなのかをまとめました。私がまとめた単語帳も紹介します。
次回:通勤時間のPMP勉強法:短く濃く、こまめに見る(+合格者の単語帳)
前回:PMP間違いノートの書き方:間違えた問題を「判断ルール」に変える6ステップ
よくある質問
NotebookLMとGemini Notebookは別のサービスですか?
同じ製品です。2026年7月16日に、NotebookLMの名前がGemini Notebookに変わりました。私が6月に作ったノートブックもそのまま開けて、画面下の注意書きには新しい名前が表示されています。
NotebookLMの音声解説は、英語以外の言語でも作れますか?
はい。80以上の言語に対応していて、韓国語も使えます。私のノートブックの音声も、ほとんどが韓国語のディープダイブです。ただし、長さの「長め」と、ホストの対話に割り込めるインタラクティブモードは、いまのところ英語のみです。
Study Hallの問題をChatGPTにそのまま貼り付けてもいいですか?
正解の確認用としてはおすすめしません。AIは選択肢どうしの微妙な違いを読み違えても、もっともらしく説明できてしまいます。状況を一行にまとめて自分の根拠を点検してもらう用途で使い、結論はStudy Hallの解説と公式資料で確認してください。
GPTの説明とStudy Hallの解説が違ったら、どちらを信じればいいですか?
Study Hallの解説と、試験内容概要(ECO)やPMBOKPMBOKプロジェクトマネジメント知識体系:プロジェクトマネジメント協会(PMI)が発行する標準ガイドで、プロジェクトを成功させるための主要なプロセス、ベストプラクティス、標準用語集をまとめたものです。Read More →ガイドといった公式資料が基準です。AIの説明は理解を助ける参考として使い、食い違う部分があれば公式資料で根拠を探して、間違いノートにも一緒に書いておきましょう。
音声を聞くだけでPMPの勉強になりますか?
音声は復習用に使うのがおすすめです。問題を解いて間違えた理由を整理するのが先で、音声はその内容を移動時間にもう一度聞く段階です。私もStudy Hallの問題演習と間違いノートを中心に置き、そこに音声を加えました。
参考資料
通勤時間のPMP勉強法:短く濃く、こまめに見る(+合格者の単語帳)
パート 8 / 15更新履歴
ChatGPTとNotebookLMを使った勉強ルーティンを、質問例と音声の設定方法つきで紹介。
- •ChatGPTプロジェクトのチャット、おすすめの質問例、検証するときの注意点
- •NotebookLMのノートブック、韓国語の音声解説、設定の手順
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