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PMP合格ロードマップ第9回の表紙。「ケーススタディ問題、こう対策する」というタイトルと赤いPMPのスタンプ
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PMPケーススタディ問題の対策:2026年の新形式は、こう読んでこう解く

2026年の改定で登場したPMPのケーススタディ問題を、PMIの公式情報と長いシナリオ問題の解き方からまとめました。読む順番、架空の練習ケース3問と解説、240分の時間配分まで。

随時更新v1.0バージョン公開 2026年9月22日→ 更新 2026年9月22日
シリーズ: PMP合格ロードマップ

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最初に正直にお伝えすると、私はケーススタディ問題を試験会場で解いたことがありません。私が受けた2026年7月3日の試験は改定前のもので、ケーススタディのセクションは7月9日の新試験から始まったからです。

そこでこの記事では、2つのことを組み合わせました。PMIが公式文書で明らかにしている新しい問題形式の情報と、私が改定前の試験で長い状況設定問題を読んで解いていたやり方です。第8回が通勤中の勉強の話だったとすれば、今回は試験会場の中に入ります。

3行まとめ:ケーススタディは、表やグラフの付いた長いシナリオ1つに複数の問題が続く形式で、試験の最初のセクションに出てきます。まず今解く問題の問いを確認し、シナリオからアプローチ、ステークホルダー、数字、問いのタイプを見つけておけば、同じシナリオの次の問題が速く解けます。問題数は公開されていないので、1問あたり平均1分20秒のペースを守り、休憩を始めたら戻れないことを覚えておいてください。

PMIが公開しているケーススタディの情報

項目PMIの公式情報
形式詳しいシナリオ(グラフやチャートが入ることもある)と、そのシナリオに付随する複数の問題
出題位置試験の最初のセクション
問題数非公開。試験フォーム(form)ごとに異なる場合がある
同時に登場した形式グラフィックベースの問題:チャートやグラフなどの視覚資料を読み取って答える問題
受験方式テストセンター試験とオンライン試験の両方で出題
休憩ケースのセクションの直後に1回目の10分休憩。休憩を始めると、前のセクションには戻れない
全体の時間180問を240分、1問あたり平均約1分20秒

まとめると、PMIは形式と出題位置、休憩のルールまでは明らかにしていますが、問題数は公開していません。一部の対策サイトでは1ケースあたり2〜5問と紹介されていますが、PMIが確認した数字ではありません。

2026年版の試験内容概要(ECO)PDFの問題形式の説明には、ケース問題とグラフィックベースの問題の画面例が載っています。試験の前に一度は必ず見ておいてください。

翻訳版で受験するなら(私は韓国語で受けました)、もう一つ知っておいてほしいことがあります。各問題には、英語の原文を表示する「Exhibit」ボタンがあります。翻訳と英語が並んで表示されるわけではなく、ボタンを押して別に確認する方式です。長いシナリオで訳があいまいな文に出会ったら、原文を確認してみてください。

長いシナリオは、こう読みます

改定前の試験も、大半は状況設定問題でした。合格体験記の第2部に書いたように、私は状況説明より先に最後の文の問いを見て、明らかに間違っている選択肢から消していきました。このやり方をケーススタディ向けに広げると、4つのステップになります。

ステップ1:まず問いを見る

シナリオを精読する前に、今解く問題が何を聞いているのかを先に確認します。改定前の試験でも、最後の文が「最初に」なのか「次に」なのかを確認すると、問題の焦点がよく見えるようになりました。ケースはシナリオが長いので、この習慣の効果はもっと大きくなると思います。

ステップ2:シナリオから4つのことを探しておく

探すもの手がかりなぜ重要か
アプローチスプリント、バックログ、プロダクト・オーナー(PO)、レトロスペクティブが見えればアジャイル。ベースライン、変更管理委員会(CCB)、WBSが見えれば予測型。両方見えればハイブリッド正解がたどるべき手続きが変わります
ステークホルダーと影響力スポンサー、顧客、規制当局、影響力の大きい人、反対している人誰と先に話すべきかが決まります
制約と数字期限、予算、規制、表やチャートの傾向グラフィックベースの問題と影響分析の根拠になります
問いのタイプFIRST、NEXT、BEST、EXCEPT同じ状況でも答えが変わります

ケースでは、同じシナリオに複数の問題が付いています。最初の問題でこの4つを見つけておけば、次の問題ではシナリオを最初から読み直さなくて済みます。特にEXCEPT(当てはまらないもの)は、合わない行動を選ぶ問題なので、いつもとは逆に考える必要があります。

ステップ3:PMIのマインドセットで選ぶ

選択肢が2つ残ったら、合格体験記の第1部でまとめたマインドセットに立ち返ります。ケースで特に役立ちそうな基準は、次の3つです。

  • 行動する前に、状況を把握する。原因と影響がわからないまま最も強い措置を選ぶと、不正解になることが多くありました。
  • エスカレーションより、まず協働。チームやステークホルダーと先に話します。
  • 合意した手続きに従う。アジャイルの部分はPOとバックログで、予測型の部分は変更管理で処理します。

例外もあります。第1回に書いたように、倫理、法規、安全、差し迫ったリスクには、すぐに対処が必要な場合があります。

ステップ4:間違えた問題は間違いノートへ

間違えたケース問題も、第6回の間違いカードに同じように記録します。原因タグ(C・R・M・S・A・T)を付けたうえで、ケースの場合は「シナリオで見落とした情報」を1行書き添えるのがおすすめです。アプローチの手がかりを見落としたならA、問いの条件を見落としたならR、時間に追われて当てずっぽうで選んだならTです。同じ種類の情報を見落とし続けるなら、読む順番を直すべきだというサインです。

実際に解いてみよう:架空のケース

状況:3か国のECサイト移行

あなたは、ある消費財メーカーのECサイト移行プロジェクトを担当するプロジェクト・マネージャーです。A国、B国、C国のサイトを新しいプラットフォームへ移行している最中です。

  • サイトの画面と機能は、社内のスクラムチーム(開発者6人)が2週間のスプリントで作っています。プロダクト・オーナー(PO)は、本社のECチームの所属です。
  • 既存の注文データと会員データの移行は外部ベンダーが担当し、スコープ・スケジュール・予算は承認済みのベースラインで管理しています。ベースラインを変更するには、変更管理委員会(CCB)の承認が必要です。
  • リリース日は、8回目のスプリントが終わる日です。スポンサーであるコマース本部長は、この日付をすでに経営陣に報告しています。
  • B国の現地法人社長は影響力が大きく、年末のプロモーションの前に、B国のサイトを必ずオープンさせるべきだという立場です。

表1 スプリント別の進捗(開始時点の全体バックログ240ポイント、単位:ストーリーポイント)

スプリント計画完了残りのバックログ
14038202
24035167
34030137
44024113

表2 データ移行作業の状況(4回目のスプリント終了時点)

指標金額
プランド・バリュー(PV)$500,000
アーンド・バリュー(EV)$450,000
実コスト(AC)$520,000

問題1

5回目のスプリントの計画ミーティングで、POがこう言います。「リリース日を守るには、今回も40ポイントを計画しなければなりません」。プロジェクト・マネージャーが最初に(FIRST)すべきことは何ですか?

  • A. リリース日を守るため、40ポイントの計画をそのまま確定する。
  • B. スポンサーに開発者の増員を依頼する。
  • C. ベロシティが3スプリント連続で下がっている原因を、まずチームと一緒に把握する。
  • D. リリース日を2スプリント後ろ倒しにして、スケジュールを組み直す。

問題2(グラフィックベース)

表2をもとに、データ移行作業の状況を最も正確に(BEST)説明しているものはどれですか?

  • A. スケジュールより進んでいて、予算も余っている。
  • B. スケジュールより遅れていて、予算も超過している。
  • C. スケジュールより遅れているが、予算は余っている。
  • D. スケジュールどおりだが、予算を超過している。

問題3

6回目のスプリントの途中で、法務チームから連絡がありました。B国で新しい個人情報保護の規制がリリース予定日より前に施行され、施行後は会員登録画面に別途の同意手続きが必要になるというものです。B国の現地法人社長は「スケジュールが先だから、リリースしてから直そう」と言っています。プロジェクト・マネージャーが次に(NEXT)すべきことは何ですか?

  • A. B国の現地法人社長は影響力が大きいので、計画どおりにリリースし、規制への対応はリリース後に回す。
  • B. 進行中のスプリントを止め、開発者たちに、まず同意機能を作るよう指示する。
  • C. スポンサーに状況を引き渡し、決定が出るまで待つ。
  • D. 法務チームと一緒に、規制がスコープとスケジュールに与える影響を分析し、POが必要な作業をバックログの優先順位に反映できるよう支援する。

正解と解説

まず自分で解いてから、下へ進んでください。

問題1の正解:C

表1の完了ポイントは38→35→30→24と、3スプリント連続で減っています。残り113ポイントを4回のスプリントで終えるには1スプリントあたり約28ポイントが必要ですが(113 ÷ 4 ≈ 28)、直近のベロシティは24ポイントです。原因がわからなければ、どんな対策が正しいのかもわかりません。まずはチームと一緒に、何がベロシティを下げているのか(障害、計画外の作業、技術的負債など)を確認する必要があります。

  • Aは、チームの実際のベロシティを無視した計画です。スプリントにどれだけ入れるかは、チームが自分たちのキャパシティを見て決めます。
  • Bは、原因がわからないまま、すぐにエスカレーションする選択です。人を増やしても、ベロシティがすぐに上がるわけでもありません。
  • Dは、影響分析もステークホルダーとの合意もないまま、スケジュールのベースラインを変える行動です。このリリース日は、スポンサーが経営陣に報告した約束でもあります。

問題2の正解:B

  • SPI = EV ÷ PV = 450,000 ÷ 500,000 = 0.90。1より小さいので、スケジュールより遅れています。
  • CPI = EV ÷ AC = 450,000 ÷ 520,000 ≈ 0.87。1より小さいので、予算を超過しています。

差で見ても、SV(EV − PV)は−$50,000、CV(EV − AC)は−$70,000で、どちらもマイナスです。グラフィックベースの問題では、計算そのものより、どの数字をどこに入れるかでミスが起きます。SPIもCPIも分子はEV、ということさえ覚えておけば、半分は勝ったも同然です。

問題3の正解:D

法規制の遵守は、交渉で動かせるものではありません。かといって、すぐに開発を指示するのも正解ではありません。規制が正確に何を求めていて、スコープとスケジュールにどんな影響を与えるのかを分析してはじめて、次の行動が決まります。

このプロジェクトはハイブリッドなので、進め方が2つあります。スクラムチームが作る画面の機能は、POがバックログの優先順位に反映し、リリース日のようなベースラインを変える必要があるなら、CCBの変更管理の手続きを経ます。分析の結果はスポンサーとB国の現地法人社長に共有し、期待値をあらためてすり合わせます。

  • Aは、影響力のあるステークホルダーの要求とはいえ、規制違反を受け入れる選択なので不正解です。
  • Bは、POを飛び越えて進行中のスプリントに作業を押し込む指示で、影響分析も抜けています。
  • Cは、PMにできる分析をしないまま上に預けてしまう、受け身のエスカレーションです。スポンサーに上げるとしても、影響分析と選択肢を持っていくべきです。

第1回で、法規と安全の問題はすぐに対処が必要な例外だと書きましたが、この問題では規制がまだ施行前なので、影響を分析する時間があります。だから、分析してから手続きに沿って反映する、という順番が正しいのです。

新試験の時間配分

240分で180問なら、1問あたり平均約1分20秒です。60問ずつに区切ると、ちょうど80分になります。

解いた問題数使った試験時間(平均ペース)
60問約80分
120問約160分
180問240分

この80分という数字は、私にとって少し特別です。改定前の試験で、私は最初の60問に約80分かかり、1回目の休憩で「このペースだと、後半で時間が足りなくなるのでは」と心配しました。230分の試験だったので、60問あたりの平均は約77分だったからです。同じ80分が、新試験ではちょうど平均ペースになります。

ケースのセクションは、次のように進めるのがおすすめです。

  • セクションの問題数は事前にわからないので、セクション単位ではなく、1問1分20秒のペースで管理します。
  • シナリオを読む時間は、どうしても最初の問題に集中します。同じシナリオの次の問題でその時間を取り戻せるので、最初の問題に時間がかかっても慌てないでください。
  • セクションを終える前に、見直したい問題を整理しておきます。休憩を始めると、このセクションには戻れません。
  • 10分の休憩は、思ったより早く過ぎます。第2回に書いたとおり、私は1回目の休憩で10分を少しオーバーしてしまいました。

練習用の教材

  • PMI Study Hall:商品ページの構成表に「Case Studies」が入っていて、2026年7月9日の新試験に合わせた商品だと案内されています。現在、Essentialsは3か月$59(四半期ごとに更新)で、フル模擬試験2回(各180問)、ミニ模擬試験10回、追加問題330問が含まれます。Plusは四半期$79で、フル模擬試験が3回です。会員と非会員で価格は同じで、英語のみの提供です。私が使ったのは改定前のバージョンなので、新しいケーススタディを自分で評価することはできません。私のStudy Hallの使用感は、合格体験記の第1部にあります。
  • 2026年版ECOのPDF:ケース問題とグラフィックベースの問題の画面例が載っています。無料で、形式を自分の目で確かめるには最も正確な資料です。
  • 自分で作る練習:改定前の問題でも、長い状況設定問題を選んで、この記事の4ステップで読む練習ができます。GPTにシナリオ形式の練習問題を作ってもらうこともできますが、正解と解説は必ず公式の資料で検証してください。GPTとNotebookLM(現 Gemini Notebook)の活用法は、第7回にまとめています。

おわりに

ケーススタディは新しい形式ですが、問われていることは以前と同じだと思います。まず状況を把握し、チームやステークホルダーと協働し、合意した手続きに従うプロジェクト・マネージャーかどうか。シナリオが長くなった分、読む順番を前もって決めておいた人が有利です。

次の第10回では、PMP、CAPM、PMI-ACPを比較します。実務経験がまだ足りない方や、アジャイル系の資格が気になる方の参考になるはずです。

次の記事:第10回:PMP vs CAPM vs PMI-ACP

最初から読む:PMP合格体験記 第1部:7週間の準備と、Study Hall 60%台からPASSまで

よくある質問

PMPのケーススタディは何問出ますか?

PMIは正確な数を公開しておらず、試験フォーム(form)ごとに異なる場合があるとだけ説明しています。一部の対策サイトでは1ケースあたり2〜5問と紹介されていますが、公式に確認された数字ではありません。

ケーススタディは、試験のどのタイミングで出ますか?

試験の最初のセクションです。このセクションが終わると1回目の10分休憩があり、休憩を始めるとケースのセクションには戻れません。2回目の休憩は、それに続く独立した問題の半ばあたりにあります。

PMPのグラフィックベースの問題は、どう対策すればいいですか?

表、チャート、グラフを読み取って判断する問題です。バーンダウン・チャートの傾向や、アーンド・バリュー(PV、EV、AC)とSPI、CPIの公式のように、数字をそのまま当てはめる概念を正確に身につけ、数字が意味することを一文で説明する練習をしてください。

改定前の問題集で勉強しても大丈夫ですか?

マインドセットと基本的な概念は、そのまま使えます。ただ、ドメインの比重と問題形式が変わったので、ケーススタディとグラフィックベースの問題は、2026年7月の改定を反映した教材で別に練習するのがおすすめです。

参考資料

シリーズの続きを読む → PMP合格ロードマップ

PMP vs CAPM vs PMI-ACP 比較:自分に合うのはどれ?(2026年版)

パート 10 / 15

更新履歴

v1.0

新しいPMPケーススタディ問題の読み方と解き方を、オリジナルの練習ケースとともに解説。

  • •ケーススタディの公式情報、4ステップの読み方、時間配分
  • •オリジナルのハイブリッド練習ケース(3問、正解と解説付き)

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